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相続の基礎知識6  相続税の基礎

相続税がかかるのは全体の5%

 相続といえば、第一の心配事は相続税のこと、とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。資産家の方にとっては、巨額になることもある相続税への準備は重要な問題です。
 ただ、相続税が課税されるのは全体の5%程度の方に限られています。95%の方にとっては、相続税は関係のない問題です。また、相続税の心配がないからといって、相続のトラブルが起こらないわけではありません。
 相続税対策は必要ですが、そればかりに気をとらえてはいけません。

相続税の計算方法

 相続税の計算は大変複雑です。ここではその計算方法の概略について説明します。

 相続税の計算は、4つのステップを経て行います。

ステップ1.課税対象額を計算する

 [課税対象額]=[プラスの財産]−[マイナスの財産]−[基礎控除額]
(3年以内の生前贈与、相続時精算課税制度による贈与分がある場合にはこれらを加算します)。

[基礎控除額]=5,000万円+(1,000万円×[法定相続人の数])
 例:法定相続人が3人の場合は、基礎控除額は8,000万円となります。
 遺産総額が基礎控除額以下であれば、相続税はかかりません。

ステップ2.相続税の総額を計算する

 ステップ1で求めた課税対象額を、法定相続分にしたがって分配したものとして相続税額を計算し、その合計額が相続税の総額となります。

各法定相続人の取得金額税率控除額
1,000万円以下10%
1,000万円超〜3,000万円以下15%50万円
3,000万円超〜5,000万円以下20%200万円
5,000万円超〜1億円以下30%700万円
1億円超〜3億円以下40%1,700万円
3億円超50%4,700万円

[各相続人の相続税額]=[各法定相続人の取得金額]×[税率]−[控除額]

 各相続人の相続税額の合計が、相続税の総額となります。

ステップ3.相続税の総額を相続人に按分

 ステップ2の計算で求めた相続税の総額を、それぞれの相続人が実際に相続で取得した財産額の割合で按分します。

ステップ4.各人の相続税納付額を計算

 各相続人に適用される控除・加算などを行って、各人の相続税納付額を求めます。

 控除には、贈与税額控除、配偶者控除、未成年者控除、障害者控除、相次相続控除、相続時精算課税にかかる贈与税額控除、外国税額控除、があります。
 また、加算には、兄弟姉妹・代襲相続人ではない孫・被相続人と血縁関係のない第三者・相続人でない血縁関係者が財産を取得したときは、相続税額は2割増しとなります。

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